大阪ヤンキーにつけられた傷の行方【ワイレレのロミロミ体験記vol.18】

アロハ、スタッフのワイレレです🌈

ハワイヒーリングジャーニー2018 の続きです。

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固定観念の回し車とハムスター 【ワイレレのロミロミ体験記vol.15】
ハワイヒーリングジャーニー2018 ~将来の夢は大人になってもつきまとう~【vol.16】
自己否定の涙の止め方 ハワイヒーリングジャーニー’18

お盆が過ぎ、その余韻を引きずってダラダラと実家に行って、せんべい片手にテレビを見ていました。
いつもは見ないTV番組を、ぼんやり見ていると、

車一台通るのがやっとで、少しずれたら崖に転落するような狭い山道を通ってしか行けない、
そんな人里離れた山奥に住むおばあちゃんが、ニッコリ笑いながらこう言っていました

『杉や檜の木から毎日パワーが降ってくるのを感じてねぇ。ここにいると心がキレイになるんよ。
都会では決してこの感じは味わえない。だから私はここに住むのが好きなんよ。』

この言葉を聞きながら、ハワイの事を思い出していました。
そして、ヒーリングジャーニーに参加したメンバーの感想が頭の中に浮かんできました。

「笑顔がキレイになる」

心がキレイになるのと、一緒のことやなぁ。

たった５日間で、見ていたら思わずこちらも微笑んでしまうような、もの凄い威力のある笑顔になっている。

ハワイの自然に囲まれて、そのエネルギーが降ってくるのを感じる。

自分の心を見つめる。

赤ちゃんの時は誰でもキラキラした笑顔で笑っていたのに、

いつの間にかストレスが溜まって心が重くなり、怒りや悲しみの傷がいくつもついて、笑顔さえも疲れきっている自分に気付く。

他のメンバーは、こうも言っていました。

「この旅でやった事が1つ1つ繋がって、５日間で1つの旅だった。これで次のステージに行ける。」

とびきりの笑顔で、人生の次のステージへ一歩を踏み出す。
５日間でそんな風になる鍵を握っているのは、やっぱりこれだと思うんです。

過去の思いを、手放したから。

怒りや悲しい体験で抱えている傷を、思いを、手放す。
クムが教えてくれるハワイアンスピリッツの1つに、こんな教えがあります。

Turn my scars into stars.
自分の傷（Scar)を、星(Star)に変える。　 ….フフ、英語の言葉遊びが入っています♪

過去の自分の傷から学ぼう。学んだ後はその傷をいつまでも抱えていないで、空に手放して星に変える。そうすればあなたの魅力になるよ。

同じ傷を持った人の気持ちを理解できる。もしかしたら、その人の力になれるかもしれません。
完璧な人間はいないんだから、不完全な自分を楽しんで生きていこう！

もし自分が抱えている傷が沢山あるかも？って思うなら、それは自分の輝きの元。
なんとも素敵な教えです。

私は関西に住んでいますが、根っからの関西人ではありません。

中学の頃転校してきて、初めて大阪の文化に触れ、大阪弁に触れた時、最初の印象は「きっつぅ。こうなるの嫌だなぁ」でした

周りの関西人が１人残らず、

”大阪弁で喋らないと殺されそうな圧を持っていて、それを振りかざしてくるお下品な人たち”

にしか見えない

大阪弁を喋らないとバカにされる、ってビクビクしながら、日々家族で練習したエセ大阪弁を駆使して乗り切ろうとすると、同じクラスのヤンキーにご指導を受ける。

真面目な顔で、私の目を見ながら、

「なんやそれ。 あんなぁ、運動場はそんな発音ちゃうねん。うんどうじょう　や！ いうてみ？」

リピートしないと殺されそうな圧にびくつきながら、小さい声で真似してみる。

「うんどうじょう….」

と言うと、

「そうや、それや！」

そう思いながらも、めげずに変テコなイントネーションの大阪弁を振りまわし、1年ほど過ぎたころ、あれ？って思った事があります。

そういえば最近、”関西弁で喋らないと殺されそうな、下品な圧を振りかざしてくる人 ” 　が1人もおらんようなったぞ。どこ行ったんやろ？

そう思った頃には、もう大阪弁の基礎をマスターしていました
”喋れないからバカにされた、恥ずかしいし悔しい”という傷（感情）は、喋れるようになって無くなっていました。
そうしたら、大阪弁でないと殺しに来る、圧がものすごい人も1人もいなくなった。

１人もおらんくなった？？　おかしい。
そもそも、そんな人おったんか？

あの時の運動場の発音に突っかかってきたヤンキーだって、そもそもヤンキーなのに（←偏見）そんな事教えてくれるって、すげーハートの熱い子なんじゃ…。
普通　”リピートアフターミー”　まで使って面倒見ないよね？！超絶、良い奴やん

圧がすごい奴→面倒見のいいハートの熱い奴へと、関西人の見方が180度変わった。
それと同時に、大阪弁を喋れない人が関西でどんな思いをしているのか、大阪の人をどんな目で見ているのかも、よくわかるようになりました。

苦い経験は、そこに負の感情を生む事があります。

嫌だと思いながら自分に起きている事を見ていると、嫌な事だけが見えてくる。嫌いな人だけが増えてくる。

じゃぁ、自分の心から嫌を取り除いたら、周りはどう見えてくるんだろう？
自分の表情は、その時どんな顔をしているんだろう？

ヒーリングジャーニーに参加したメンバーの感想は、その答えかもしれません。

傷を星に変える儀式　/　アカコードカット

クムが、夜ごはんの後にこう言いました。

「明日は海に行ってアカコードカットをしましょう。

カットしたい辛かった事や苦しかった事、感情、場所や人を、今からあらかじめ思い出しておいてね。」

ともこ先生がさらに詳しく説明してくれます。

「アカコードカットというのは、過去の辛い記憶や、これ以上持つ必要のない感情、人、場所との縁を切る儀式です。

日本でも縁とか絆という考え方があるように、ハワイでも自分と人や場所、物を結ぶ糸のようなものがあると考えられています。

もう居たくない場所や別れたいと思っている人と繋がったままでいると、ずっとそこにエネルギーを消耗し続けて、同じ場所に留まって新しい一歩を踏み出せなかったりするのよ。

もう不必要になった絆や縁を切る。新しい一歩を踏みだせるようになる。そんな儀式なのよ。 」

その夜、ベットに寝転がり、カットしたい思いやその時のシチュエーションを1つ1つ思い出す。

・父への怒り

・学生時代にいじめにあった思い出

・先生に呼び出されて意味不明に攻められた時の理不尽な感じ

・会社の同僚にバカにされた事、言い返せなかった悔しさ

・重たい荷物を持って疲れて歩いた帰り道のイライラ感

・クタクタでご飯作ってた時の疲労感、苛立ち….

出てくる出てくる。いっぱいある。
思い出してたら、まだ腹が立っていたり、悲しくなるのもある。

20年以上前の出来事なんてのもある。よぅ覚えてるもんや。
脳内で結構鮮明に当時の風景とかも思い出せる。執念強め。自分も知らなかった一面だわ。。
どれもこれも、ずっと捨てずに持ち続けてきたんか。そりゃ、重たくなるよなぁ。

思い出す事で一つ一つと向き合い、過去の出来事や感情の大掃除が始まっています。
これをするだけで大分整理され、もうこれらは必要ないと、手放したいという思いが強くなります。

翌日。太陽がキラキラする、とても良いお天気でした。
パレオを持って、水着を着て、皆で海の方へ向かいます。

アカコードカットの儀式の内容はここでは紹介しません。

儀式の後、前夜まで持っていた感情がなくなっているものがいくつもありました。

出来事は覚えているけど、そこに乗っかっていた重たい感情、昨夜まで思い出すだけで腹が立ったり、悲しかったりしていた感情の温度が完全に下がってるのがわかります。

顔つきも変わります
普段の表情が柔らかくなって、笑顔だって、来た時と全然違う。キラキラ輝いています

私の場合、全部手放せた訳ではありません。勿論例外はあります
不思議なもんで、手放したいと思っているのに手放せない事もあります。

でもそれは、本当に手放せない物ではありません。
自分の中で本当は手放そうと思っていなかったり、まだしがみついていたかったりする思いが、必ず隠れています。

自分の人生で何をいつ手放すかは、自分が決めること。人が勝手に捨てたりできないものです。

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